ことばの相談室しずく

「みなみさん」と言う理由

ことばの相談室しずく

利用してくださる保護者さんの中に

こんな疑問を持った方も

いらっしゃるかもしれません

 

「どうしてこの言語聴覚士は

自分を“みなみさん”って言うの!?」

 

今回のブログでは

わたしが“みなみさん”と言う理由を

紹介したいと思います

 

「わたし」では誰か分からない

子どもの分野で働き始めた

当時のわたしは

子どもたちとレッスンをするとき

 

「わたしにちょうだい」

「次は、わたしの番ね」

 

という声かけをしていました

 

 

そうすると…

「“わたし”じゃなくて“先生”だよ」

と教えてくれる子

 

わたしの呼び方が分からず

「あなた」や「先生」

と不安げに呼んでくれる子

さまざまでした

 

コミュニケーションの楽しさ

社会性を育てる関わりを

大切にレッスンしているのに

 

「わたし」という声かけでは

“誰と”やりとりをしているのか

見通しを立てることが難しい

 

「みなみさんにちょうだい」

「次は、みなみさんの番ね」

 

声かけを変えたところ

誰が、誰と、誰に、が明確になり

“遊んでいる相手(大人)への意識”が

変わったように感じます

 

「みなみさん」になった理由

自分を“先生”と言うのは恥ずかしい

“ササキ”は発音が苦手な子には難しい

“わたし”以外に何かないかなあ…

と悩んでいたとき

 

救世主が現れました!

 

それは当時

担当していた子なのですが

保育士の先生が「みなみさん」と

呼ぶ様子を聞いていたのでしょう

 

「みなみさん、遊ぼう!?」

誘ってくれたことがきっかけで

“みなみさん”に落ち着きました

 

 

 

今ではありがたいことに

子どもたちだけではなく保護者さんも

「みなみさん」と呼んでくださいます

 

わたしを最初に

「みなみさん」と呼んでくれた子には

感謝している大事な思い出です

 

何気ない声かけに専門性がいっぱい

このようにレッスンでは

子どもたちが持っている力を

引き出して、伸ばすために

  • 声かけする量(長さ)
  • 声かけや手助けするときのタイミング
  • 気持ちの出し方、受け止め方に繋がる声かけ など

さまざまな工夫をしながら

ことばを育むやりとりをしています

 

言語聴覚士がどんな意図で

子どもたちに関わっているのか

そういった視点からも

レッスンを見学してみてくださいね

埼玉県上尾市 ことばの相談室しずく

 

ひとりで悩む“孤育て”とはサヨナラ!

子育ての「なんで!?」や「どうして!?」を一緒に紐解いて

お子さんの成長を喜び合いましょうね

 

上尾市 さいたま市 伊奈町 川越市 など

近隣の地域にお住まいのみなさまにご利用いただいてます

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です